脂肪細胞には3種類ある!活性化させると逆に脂肪を燃焼してくれる!

こんにちは。TAKAYUです。

今日も筋トレ頑張ってますでしょうか。

さて、今回は「脂肪細胞」について少しお伝えしておきます。「脂肪細胞なんて滅べばいい」と思っている方も多いと思いますが、彼らについて少し知っておくと、考え方も変わるかもしれませんよ。

脂肪細胞には三種類ある

普段生活をしていると、脂肪細胞に種類があることを知る機会はあまりないと思いますが、3種類あります。

文献によってはベージュ細胞を褐色細胞として扱っている場合もあるのですが、ここでは理解しやすいように3種類として紹介していきます。

  • 白色脂肪細胞・・・脂肪を蓄える
  • 褐色脂肪細胞・・・脂肪を燃やす
  • ベージュ脂肪細胞・・・脂肪を燃やす

白色脂肪細胞

白色脂肪細胞とは

これは皆さんが一般的に認識されている「デブの元凶細胞」です。

過剰となった中性脂肪や糖などを取り込み、エネルギーとして蓄えます。そして脂肪を蓄えた脂肪細胞は球体となり大きくなります。

今までは思春期頃までをピークに白色脂肪細胞が増えていき、それ以降は増えないとされていましたが、近年の研究では「白色脂肪細胞が脂肪でいっぱいになった場合、さらに細胞を増やしエネルギーを蓄える」ということが分かりました。一言で言えば「どんどん太れてしまう」というわけです。

嫌われ者のこの白色脂肪細胞ですが、エネルギーが枯渇し必要となったときには、そのエネルギーが全身に運ばれます。つまり、人間がピンチになったときに救ってくれる救世主でもあるのです。

褐色脂肪細胞

褐色脂肪細胞とは

聞きなれないこの褐色脂肪細胞ですが、脂肪細胞という名でありながら脂肪を燃焼する細胞です。

胎内にいた赤ちゃんがこの世に生まれ落ちたとき、裸ですよね。胎内よりも外気温が低いところに出された赤ちゃんの体温を下げないよう、褐色脂肪細胞が脂肪を燃焼させることにより発熱し、体温を維持してくれます。素晴らしい。

ところが、少し前までは「成人までに褐色脂肪細胞は消失、もしくはごく僅かにまで減少」とされていました。

しかし、近年の研究では「成人になってもある程度の褐色脂肪細胞は存在しており、機能している」ということが分かっています。とはいえ、40歳以降になると、この褐色脂肪細胞が著しく減少するということもわかっており、それが中年太りの引き金となっていると言われています。また、褐色脂肪細胞はその数を増やすことは出来ないとされています。

「え、ではどうすればいいの・・・」と諦めるなかれ。褐色脂肪細胞は活性化することができます

褐色脂肪細胞を活性化させる方法

  1. 寒冷刺激
  2. 運動
  3. カプサイシン、カプシノイドの継続摂取

寒冷刺激とは『寒い場所に身を置く』等があります。これによってノルアドレナリンが増加し、それが褐色細胞の活性化に繋がります。たとえば20℃以下の場所に薄着で1~2時間もいれば褐色脂肪細胞は活性化します

そしてノルアドレナリンは、運動によっても増加します。

私も運動(筋トレ)をしていますし、冬でもあまり暖房をつけずに生活をしています。が、「おお!褐色脂肪細胞が今まさに活性化されている!」という体感は得られることができないので「活性化・・・してくれていろよな・・・」と願うのみです。

※寒冷刺激についてはあまりやりすぎるのもやめておきましょう。ただでさえトレーニーは風邪をひきやすいので。

また、カプサイシンやカプシノイドの長期摂取については北海道大学が下記のように発表しています

カプシノイドを 9 mg/日,6 週間経口摂取する前後で褐色脂肪
のエネルギー消費能力を調べました。その結果,カプシノイドの継続的摂取により褐色脂肪のエネルギー消費能力が上昇しました。

とはいえカプシノイドを9mgと言われてもどれくらい摂取したらいいのかわからない方がほとんどだと思います。現在はカプシノイドのサプリメントも発売されているので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、「料理に一味を足してカプサイシンゲットだぜ!!」と安易に考えるのも微妙です。なぜなら、ある研究結果では、微量のカプサイシン投与では効果を認められなかったと発表しているからです。

ベージュ細胞

ベージュ細胞とは

ベージュ細胞は、白色脂肪細胞が分化転換(白色脂肪組織の褐色化)されたものです。つまり、もともとは白色脂肪細胞なのです。

その働きは、褐色脂肪細胞と同様に熱産生であって、脂肪を燃焼させることが分かっています。先述のとおり褐色脂肪細胞は増やすことはできませんが、ベージュ細胞は増やし、かつ活性化させることができます

ベージュ細胞を増加・活性化させる方法

寒冷刺激については褐色脂肪細胞と同様、寒冷刺激、カプサイシン・カプシノイドの長期摂取及び運動です。

つまり、褐色細胞を活発化させるようにすれば、それに伴ってベージュ細胞が増加し、そして活性化することになります。

ただ、ベージュ細胞の効果は長くは続かないようなので、20日くらいで効果はなくなってしまいます。やはり継続することが肝要です。

ソース、エビデンスについては下記「参考」を覗いてみてください。

まとめ

あまり情報過多になってもいけませんので、簡単にまとめます。

  • 脂肪細胞には白色脂肪細胞、褐色脂肪細胞、ベージュ細胞がある
  • ベージュ細胞および褐色脂肪細胞を活性化させることで脂肪が燃焼される
  • 活性化には運動・カプサイシンやカプシノイドの長期摂取・寒冷刺激が効果的
  • ベージュ細胞の活動期間は短いので継続することが大事

いかがでしたか。

私としては体感で感じられない以上、効果を信じて運動を継続していこう思っています。食事制限だけでダイエットを!!と思っている人には「やっぱり運動もしたほうがいいのかな」というきっかけになれば幸いです。

それではまた。

参考
https://www.hokudai.ac.jp/news/130805_pr_med.pdf
http://www.jtnrs.com/sym35/35-P98.pdf
https://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2018/118/293784.html
https://www.yakult.co.jp/healthist/215/img/pdf/p20_23.pdf
https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/news/release/20180419release.html