筋トレの効果を最大化するインターバルとは|1分は時代遅れ

こんにちは。今日も筋トレしてますか。少し過激なタイトルにしてみました。

今回は、筋肥大を狙った筋トレにおいてインターバル(休憩時間)をどのくらい設ければいいのか紹介します。

タイトルにある通り、近年の様々な研究によってインターバルについての常識が覆ってきています。

筋肥大に有効なインターバルは3分~5分

筋トレ後の筋肉タンパク合成反応(FSR)


安静・空腹時および運動後0~4時間後および24~28時間のFSR(25gのホエイプロテイン摂取)
出典:https://physoc.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1113/EP085647

上記グラフは空腹平常時と、筋トレ後0~4時間24~28時間の筋肉たんぱく合成反応(FSR)を示したものです。それぞれ白が1分、黒が5分のインターバルです。

とくに0~4時間後の数値に顕著な差が見られます。筋肉たんぱく合成反応=筋肥大となるわけですから、この数値が高いほど筋肥大の効果が期待できます。

事実:インターバルは1分よりも、5分の方が約40%も多くタンパク合成を行っている。

インターバル1分のほうがホルモン分泌量は多い

以前はインターバルは1分がいいと言われていました。それは、インターバルを短くすることで、成長ホルモンの分泌が最大化されるからです。

ところが、近年の研究では「成長ホルモンと筋肥大が相関関係にあるとは認められない」と結論付けています。
参考:https://physoc.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1113/EP085647

これによって、1分インターバルの最大のメリットが否定されることになり、その優位性が失われました。

長めのインターバルによるメリット・デメリット

メリット
  1. 筋肥大に有効
  2. 精神的負担の軽減
  3. 総負荷量の増加
  1. 先述のとおりです。
  2. インターバルを短くとると、筋肉の疲労がとれていないので「もう次のセットか・・・しんどい・・・」と思ってしまうことが少なからずあると思います。
    毎セット全力で取り組むので仕方ありません。
    しかし十分なインターバルをとることによって、筋肉の休息だけでなくモチベーションも復活します。モチベーションが高い状態の方が良いパフォーマンスを発揮できるはずです。
  3. インターバルを1分に設定すると、2セット目以降のレップ数が1セット目よりも目に見えて下がり、総負荷量が減少します。
    筋トレにおいて総負荷量はとても重要なポイントなのですが、長いインターバルをとることで総負荷量が減少しにくくなります。
デメリット
  1. トレーニング時間が増大する
  2. コルチゾールが量産されるおそれがある
  1. インターバルを多くとることで、必然的にトレーニング全体の時間が増大します。今まで60分で終了していたものが90分くらいになってしまう可能性もあります。
    時間の確保が難しくなる場合もあるでしょう。
    それだけではなく、体内からトレーニーの「敵」が多く分泌されるおそれがあります。
  2. その「敵」というのがコルチゾールです。
    コルチゾールは身体がストレスを抱えると分泌されるホルモンで、あろうことか筋肉を分解します
    そもそも筋トレという行為は体にストレスを与えることなので、長時間の筋トレというのは体に大きなストレスとなります。
    筋合成を促すホルモンであるテストステロン分泌のピークは60分~75分と言われており、それ以降はコルチゾール優位になります。
    つまり75分以内のトレーニングメニューを組むことが望ましいのです。テストステロンについてはまた別の機会にお伝えします。

単関節種目は3分・多関節種目は5分

単関節種目はアイソレーション種目多関節種目はコンパウンド種目とも言われます。

詳しくはこれまた別の機会で説明しますが、単関節種目は回復が比較的早く、多関節種目は単関節種目よりも時間がかかります

筋肥大に有効なインターバルは3分~5分と書きましたが、短関節種目は3分多関節種目は5分くらいの設定を目安にしてください。

とはいえ、トレーニング強度によっては単関節、多関節問わず回復時間が左右されます。3分から5分というのはあくまで一つの目安なので「3分経ったけどもう少し時間必要かな・・・」と感じたら、伸ばしていただいてかまいません。

まとめ

インターバルを長めに設けて筋肉の回復をすることによって、短いインターバルと比べて筋トレ後の筋肉たんぱく合成反応(FSR)が高くなる

アームカールなどの単関節トレーニングは3分、ベンチプレスなどの多関節トレーニングは5分のインターバルが効率的に筋肥大を狙えます。足りないと感じた場合は少し追加してもOK。

それではまた。